老犬の食べ物で気をつけることは?ドッグフードに気を使っていること
こんにちは。「老犬との暮らし」第2回目のブログ更新です。
今回のテーマは、老犬との暮らしの中で飼い主が何かと心配になる食べ物についてです。人間でも医食同源という言葉があるように、食べることは健康にもつながっています。そのため高齢のワンちゃんの食生活に変化があったときにどう対処すればよいのか、不安に思っている飼い主の方も多いのではないのでしょうか。
今回は15歳の小型犬を飼っている飼い主の方に、主にワンちゃんの食生活についてインタビューさせてもらいました。
記事の目次
高齢になって食事の量が減ってきたことが一番の心配
Q ワンちゃんが高齢になるにつれて、食生活に変化はありましたか?
一番気になるのが食事の量が減っていることです。通常は1日3回、時間になったらあげていますが、1回に食べる量が減ってきていますし、まったく食べないということもあります。1日2食という日も増えていますね。あと、味へのこだわりも強くなってきたのか、今まで食べていたものを急に食べなくなったりします。人間にもあることだと思いますが、ワンちゃんの場合は聞いても教えてくれないので、私自身で推測するしかないですよね。
Q 普段はドッグフードをあげているのですか?
そうですね。我が家では7歳からシニア用のドッグフードに変えています。ただ、それでも硬いようなので、あげる前にお湯でふやかして柔らかくしています。周りでワンちゃんを飼っている人に聞いても、やはりドッグフードは食べてくれなくなるみたいで、量が減ってきているのも仕方がないのかなと思っています。ただ、できるだけ人間の食べるものを与えないように心がけています。
ワンちゃんの食べ物に関しての知識を得ることは飼い主として必要なこと
Q ワンちゃんには塩分も良くないと聞きます。
少量の塩分でも心臓への負担が大きくなると聞いています。昔はご飯に味噌汁をかけてあげていたという話も聞きますが、ワンちゃんの寿命が伸びてきているのは、そうした間違った食生活が改善されてきているからだと思います。あと、調子が悪い時に食べすぎて吐いてしまってことがあるので、体の様子を見ながら食事の量にも気をつけていますね。
Q 食事も、体の状態を考えないといけなくなるのですね。
そうですね。若い頃は食べたいだけ食べさせていましたが、体を壊してからはそうもいかなくなりました。飼い主としての心配事、不安、気をつけないといけないことは増えましたね。
Q 食事についてそのほかに気をつけていることがあれば、教えてください。
先ほども言いましたが、人間の食べ物を与えないようにしていますが、与えるときはインターネットで調べるようになりました。これは高齢になったからということではないと思うのですが、インターネットの普及によっていろいろな情報を知ることができるようになりました。
例えば、玉ねぎなどもワンちゃんにあげたらダメみたいですね。あと先日、母がブドウをあげようとしたのですが、「ちょっと待って」と調べてみると、あげたらダメと書いてあったのであげる前に調べてよかったと安心しました。
Q 間違ってあげるところだったんですね。
昔だったら、知らずにあげていたと思うのですけど、こういう情報が手にとりやすくなってきて助かっています。うちの子は腎臓が悪いので、ミネラルウォーターも良くないようですね。ミネラルが多すぎると腎臓に負担がかかると動物介護士さんが教えてくれたので、軟水に変えています。
Q そういう情報はもっと広く知られるといいですね。
そういうことを知らないでワンちゃんの寿命を縮めていた飼い主がいると思うんですね。ですから、私自身もそういう情報や知識を飼い主としてできるだけ蓄えて、長く元気でいてもらうために役立てていきたいと思っています。
歯周病を予防する目的などで2種類のサプリメントを食事とともに
Q 食事にまつわることとして、サプリメントで栄養の補給などは行っていますか?
うちの子は歯磨きをさせてくれないので、栄養の補給というわけではなく、歯周病予防のためのサプリメントを飲ませています。小型犬は奥歯が米粒くらいに小さいので、普通は糸や布のようなもので磨くのですが、それを嫌がってずっと磨かせてくれなかったんです。虫歯になっていたので、高齢になって歯の本数もだいぶ減っていますが、歯周病になってしまうと脳に影響がおよぶこともあるとのことで、予防的にサプリメントを飲ませているのです。あと先ほど言いましたが、腎臓が悪いのでそのためのサプリメントも飲ませていますね。
Q サプリメントはどのようなものなのですか?
動物病院の先生に教えてもらったのですが、粉状のものでドッグフードに混ぜて与えています。ただ、やはりワンちゃんの嗅覚は優れているので、人間ではわからないような匂いにも気付いてしまいます。食事の量が減っているのも、薬やサプリメンを混ぜていることもあるかもしれませんね。でも、必要なもので全く与えないというわけにもいきませんので、悩ましいですね。若い頃は食べ物があれば勢いで食べてしまっていたんだと思いますが、さすがに歳を重ねてそんなにお腹が空いていない状況であれば、ゆっくり匂いを嗅いで「別のものが入っているな」という感じで食べてくれないんです。
体に負担にならないように、でもできるだけ長く一緒に過ごしていきたい
Q これからはどのようにワンちゃんに接していきたいと考えていますか。
もちろん食事の面もそうですけど、私はできるだけ無理をして治療をしたり、延命するのはワンちゃんにとって幸せだとは思っていないんです。うちの子は怖がりですし、辛い思いをさせるのは嫌なんです。だからできるだけ体に無理をさせないように、在宅でずっと一緒にいてあげたいと思っています。確かに活動量は減っていますが、散歩にも元気に行っていますし、小型犬は目が悪くなりやすいのですが、まだまだ目も見えています。なので、できるだけ元気で過ごせるようにサポートしていきたいと思っています。
Q そのために工夫していることはありますか?
人間もそうだと思いますが、ワンちゃんも刺激があると脳が活性化するという話を聞きました。お散歩に行くと、他のワンちゃんに興味を抱いて匂いを嗅ぎに行ったりしますので、そういう刺激でもいいみたいです。ですから、できるだけ「無理をせず、でも刺激のある」そんな暮らしをこれからも続けていくつもりです。